ヘッドライトの曇りについて
ヘッドライトの黄ばみ、曇り
ヘッドライトの黄ばみや曇りには諸説ありますね(-_-)
やれ紫外線だ、洗車機の溶剤の汚れだ、かと思えばそもそも樹脂は黄ばむ性質があるだ、、、いろいろな説があります。
結局何が一番の原因かは不明ですが、個人的には紫外線なのかな?と思います。
というのも、古い年式でも車庫保管で、しかもあまり距離の走らないような車は意外にヘッドライトの透明感が損なわれていないんですよね。
今回もかなりヘッドライトが曇っている車両が入庫したので、車検のヘッドライト測定に備えて綺麗にしてみました(^-^)
手順を紹介していきたいと思います。
元の状態
写真の通り白く濁っているヘッドライトがもの悲しさを醸し出しています。
ボディの状態が綺麗なだけにヘッドライトの状態が目立ってしまうのがつらい所ですね。
耐水ペーパー800番で研磨
まずは最初に表面を粗削りします。
耐水ペーパー800番で磨いていきますが、ヘッドライトに傷を入れてガリガリと表面の汚れを掻き出すイメージで作業します。
この作業は結構不安に感じる人が多いんですが、状態が酷い場合は400番からスタートすることもあります。
全体にまんべんなくペーパーを当てます。
耐水ペーパー1200番で研磨
耐水ペーパー1200番で研磨します。
800番から1200番へと徐々に細かくすることで、表面の傷も滑らかになります。
現状ではこの時点では細かい傷が多くライト自体の透明感がありません。
普通はこの辺から更に不安になりますよね(;・∀・)
ですが理論上問題はありません。こちらもまんべんなくペーパーを当てていきます。
バフレックスの使用
バフレックスを使用します。
一般的に保有している人は少ないかなぁとは思いますが、仕上げ用のペーパーと思っていただければと思います。
なければ耐水ペーパーの2000番や、3000番でも十分だと思います。
バフレックス自体は1200番~2000番のペーパー傷の目消しなので、現状、使用十分ですね
まんべんなく磨きます。
コンパウンド目消し
コンパウンドによる最終研磨段階に入りました。
まずは最初にやや粗目の目消し用で研磨を行います。
この時点でかなり透明度が増します。ほぼ新品程度までは持っていけると確信できる段階ですね('ω')
ここまでなると安心できる範囲になると思います。
コンパウンド超微粒
最終研磨です。
目消しで発生した細かい傷消していきます。
ほぼわからないくらいのレベルですが、神は細部に宿るって感じでしょうか?最後のコーティングが綺麗に塗れるようにする研磨になりますね。
コーティング施工
最後にコーティングを施工して完全乾燥を行い完了です。
ムラなく均一に塗布することがポイントになりますが、それほど難しい作業ではないのかな?と思います。
完全乾燥に12時間ほどで、水滴や水分がNGとなります。
そのため、この作業を行った場合は夜間も工場内に入れて乾燥させます。
ここが車庫のない場合は難しいと思います。
まとめ
基本的には磨いていくだけの作業ですが、汚れ具合でスタートするペーパーの粗さを変えています。市販の磨き剤では難しいところからスタートするので仕上がりが綺麗になるという感じです。
実際は磨き後は拭き上げし、ボロボロのマスキングを剥がして新たにマスキングを張り付けと、その都度やっているので結構面倒に感じる時もありますが、ボディ保護は必須ですね。
また表面の汚れであれば対応できますが、内部の汚れや曇りには効果はないので、見極めも大切だと思います。
ポイントは丁寧に時間をかけて磨くことに尽きると思いますが、案外やれちゃうものなのでトライする価値はある作業だと思います。