7/25の豪雨による水害について
豪雨による被害について
このたびの豪雨により被害を受けられた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。皆様の安全と一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
このたびの豪雨により冠水した車両について、以下のような注意点があります。
冠水した車両は、外見上問題がないように見えても、内部に深刻なダメージを受けている可能性があります。特に、エンジンや電気系統が水に浸かると、感電やショートによる火災のリスクが高まります。そのため、冠水した車両を自分で動かそうとせず、専門の整備工場やディーラーに点検を依頼することが重要です。
また、冠水の程度によっては、車両の修理が非常に高額になる場合があります。
タイヤの半分以下の浸水であれば比較的安全ですが、タイヤの上部やマフラーまで浸水した場合は、エンジンやドライブシャフトの交換が必要になることもあります。
冠水した車両を安全に処理するためには、以下の点に注意してください。
- エンジンをかけない:感電やショートのリスクを避けるため、冠水した車両のエンジンをかけないでください。
- 専門家に相談:JAFや販売店、整備工場に連絡し、適切な処置を依頼してください。
- バッテリーの取り扱い:特にハイブリッド車や電気自動車の場合、高電圧のバッテリーが搭載されているため、むやみに触らないようにしましょう。
安全を第一に考え、適切な対応を心がけてください。
実際の冠水車
こちらの車両は完全に泥水に浸かり、かなりの損害がありました。
エンジンの始動は可能でしたがマフラーよりかなりの水が浸入し、排出してから移動しています。
その後、室内をすべて分解しましたが復旧は難しそうです。
こちらは冠水した軽トラックの復旧作業です。
シート高があり問題なさそうに見える車両でもエアクリーナーケースが下部に付いているとエンジンが壊れる場合も往々にしてあります。
復旧時、まずはエンジン内部に混入した水を排出しています。
また、シート下に取り付けられているエアバックECUの分解と点検、精製水による洗浄と乾燥を行っています。
廃材運搬に使用するため早急に直してほしいとのことでした。
しかし、ここまでの作業を行っても完璧に直った。直せたわけではありません。
今後トラブル発生の可能性は大きいです。
車検でご入庫予定の車両も冠水していました。
車両保険に未加入の場合だと全ての作業が実費になり手痛い出費になります。
早急にお借りし排水、洗浄、清掃を行いました。
エアバックECUも分解して洗浄と乾燥をしています。
シフトレバーに不具合があり、鍵が回らなくなるトラブルが発生し、部品町の状況です。
スズキ車の場合は助手席下にリチウムイオンバッテリーが搭載されており、こちらが冠水してしまうとメーター上に様々なランプが点灯します。
こちらはソリオHVになりますが、かなりの修理金額になります。
シートベルトにもエアバックに絡むアクチュエータが装備されています。
あらゆる箇所の点検と交換が必要になります。
冠水した車両は、見た目には問題がなくても内部に深刻なダメージを受けている可能性があります。エンジンや電気系統のトラブルを避けるため、冠水した車両を自分で動かさず、専門の整備工場やディーラーに点検を依頼することが重要です。また、修理費用が高額になる場合もあるため、保険会社と相談しながら適切な対応を行いましょう。皆様の安全を第一に考え、適切な処置を心がけてください。