走行中、突然4WDになるとのご相談
走行中に突然4WDになるとのご相談

平成21年のDA63T、スズキのキャリィになります。
走行中に振動を拾ったり、停車状態から発進したり、バックしたりの際に突然4WDのランプが点灯して「ギャギャギャ」と異音がするとのこと。

こちらのキャリィは4WDの切替は手動で行うワイヤー式のため、物理的な操作が行われなければ基本的には4WDにはなりません。
ですが確かに何か振動や動きが伝わるたびに4WDのランプが点灯します。

と同時にモーターの駆動音もあります。

モーターの駆動音はフロント側のデフ上部に取り付けられた部品から発生しています。
こちらアクスルロックモーターという名称なのですが、何かしら信号が入り勝手に動いている様子。

フロントのデフが4WD状態になると4WDのランプが点灯してメーターに表示される仕組みになりますが、こちらがその4WDスイッチになります。
フロントデフが勝手に4WD状態になることで異音が発生したりランプが点灯している様子。
ではなぜアクスルロックモーターが勝手に動くのか、原因を探していきたいと思います。

アクスルロックモーターに駆動信号を送るのがこちらの4WDコントローラというECUになります。
ただし、ここが壊れてると判断するには高額なため慎重になる必要があります。
こちらに4WDの指示信号が入る箇所をもう一つ深く考える必要があります。

4WDコントローラに4WDの指示信号を送る重要箇所です。
トランスミッションに付属しているトランスファーに装着されているトランスファースイッチになります。
4WDに切替られるまでの流れとして
①4WD⇔2WD切替レバーの駆動
②トランスファースイッチが作動し信号を発信
③4WDコントローラがトランスファー信号を受信
④4WDコントローラからフロントデフのアクスルロックモーターへ駆動信号を発信
⑤アクスルロックモーターが駆動して4WDスイッチが駆動
⑥メーター内の4WDランプの点灯
という流れになります。
仮説を立てて②と⑤のスイッチ(同形状)を入れ替えてテストしたところ、無事に症状は改善しました。

今回の故障個所は⑤のトランスファースイッチの不具合のようです。
このスイッチが振動で誤信号が入力されていた様子。
こちらを交換すれば修理完了となります。
とは言え、統計的にかなり壊れる箇所なのでそこまで悩まなくても経験則で大体は掴むことのできる箇所ではあります。
今回は4WDへの切替の仕組み、そして故障の切り分けについての紹介でした。

