KGC10 ABSランプの故障診断

ABSのランプ点灯

今回はKGC10 パッソのABSランプが点灯したという作業について解説しますm(__)m

KGC10のABSランプなので、点検前からピンときていたのですが、先入観で作業はできないのでいつも通りのルーティンで進めます。

ブレーキ系のトラブルは車を止める装置の為、やはり整備する側も神経質になります。

特に雪国は錆で固着したり、偏摩耗したりと様々な現象が発生します。よく聞くのはブレーキを踏むと『キー』と音がする。という現象ですが、それはまた違う症状なので今回は割愛します('◇')ゞ

診断

ブレーキ関連の作業なので、まずはしっかり症状を伺いました。

そこで一つ気になる症状を耳にしたのですが、『2,3日前に点灯して、一度消えた』ということです。

ここで、なんとなくではありますが配線関係の接触不良が疑われます。KGC10なので察しの良い方はもう大体の予想はできていると思います。

実際に診断機を接続すると左右のリア側に『断線/ショート』入っていますね。

同時に左右が壊れるとは考えにくい為、集中配線の上流側からチェックしましょう。まぁでも大方の予想通りです。

助手席側の足元にコントロールユニットがあります。

コネクタを取り外すと、、、。

腐食がありますね。

この腐食が原因です。

ですが、なぜ腐食が発生するのか?というね。

実はこのモデルの車両はルーフパネルの防水シーラーの塗布量が生産段階で少ないんです。結果、雨漏りが発生する車両があります。

その為、サービスキャンペーンで対応している状況になります。