CVTフルード交換作業

CVTとは?

CVTとはオートマチックトランスミッション、いわゆるオートマの一種で連続可変トランスミッションという意味を持ちます。

かなり昔からある仕組みで、除雪機のトロイダル式には驚いたことがあります。

最近は軽自動車やコンパクトカーを中心に取り付けられていることが多く、ミドルクラスの車両にも少し前は流行っていましたね。

日本国内の排気量の小さい車向けにガラパゴス的な進化を辿ったミッションですが、幾つも種類があります。

無段階変速という事で変速ロスが少なく燃費に優れるという特徴もあり、小排気量クラスでは挙って搭載されました。また、大きなトルクを受け止める容量も少ないことも小排気量向けだったと思います。現在は通常のATやスズキのAGSなど、その他のミッションも多くありますね。

仕組みは専門的に言えばプライマリープーリーで変速し、それを金属のベルトを使用しセカンダリープーリへ伝達され、ファイナルギアへと出力される。それぞれのプーリーの役割を簡潔にいうとプライマリーが変速の制御、セカンダリーが金属ベルトの張力調整になります。それぞれのコントロールバルブで油圧制御されています。

でも、機能的なことよりも、金属のベルトで駆動しているというのを気にかけて欲しいです。

金属粉が多く出るんですよね、、、。

オイル屋さん的にもATよりデリケート、、、との事です。

過去に何度かCVTの故障修理を行いましたが、それなりに部品も高額なので出費としては優しくありません。

故障原因

故障原因の多くが金属粉によるコントロールバルブ詰まりです。

ちなみにコントロールバルブ本体で10万円くらいしたような、、、、

金属粉は構造的にどうしても発生します。

オイルの性能やフィルターの性能が上がっても防ぎきれません。金属で形成されているのであれば仕方ありませんよね。

重要なのは定期的に排出する事だと思います。

いくら潤滑性能や寿命が延びても、金属粉までオイルで抱擁しきれません。オイルが高性能でもカーボンやスラッジのように溶かしたり分解したりは出来ないんです。

CVTのオイルパンに溜まった鈍色の金属粉が悪さをする前に定期的な油脂類の交換をオススメします。

ちなみに、ひと頃前の車はCVTフルードは無交換と記載されれいましたが、メーカーさんに聞いたところ搭載当初の交換ミスが多発したために敢えて無交換と記載したとのことでした。

オイルパンを外してストレーナーも含めた交換が一番望ましいですが、予算が厳しいと感じる場合は定期的にでも良いのでCVTFのレベルゲージから上抜きで交換してあげるのもベターな選択だと思います。軽自動車だと上抜きで抜ける量はせいぜい一回に2.0ℓから3.0ℓくらいです。車検毎でも良いので古い油脂と同時に僅かでも金属粉を抜いてあげましょう('Д')

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